ネット銀行が新規上場へ向けて進んでいる。10月8日、SBIホールディングスおよび三井住友信託銀行傘下の住信SBIネット銀行は、東京証券取引所に上場申請を行ったと発表した。また、楽天グループ子会社の楽天銀行は9月30日に、上場準備に入ったことを発表している。
住信SBIネット銀行は2007年創業。SBIグループのネット証券であるSBI証券との口座連携や、住宅ローンが強み。470万口座(6月末)、預金残高は6兆4479億円(6月末)。住宅ローンは21年8月に累計融資実行額が7兆円を突破し、22年3月期は1兆円を超す水準を目指し、業界首位を狙う。
楽天銀行は、イーバンク銀行として01年に創業し、09年に楽天(現楽天グループ)の子会社となった。口座数は1138万口座(9月末)とネット銀行首位。預金残高は6兆4993億円(9月末)となっている。ネット証券の楽天証券と口座連携に強みを持ち、200万人以上が利用している。楽天は、携帯電話事業への先行投資がかさんでおり、楽天銀行の上場で資金調達手段を確保する狙いがあると見られる。
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