これまでプラスチックカードおよびフィーチャーフォンとAndroid端末だけに対応していた電子マネーnanacoが10月21日、Apple Payに対応した。iPhoneやApple Watchのnanacoアプリを使い、残高確認や決済、チャージが可能になる。
Androidアプリでは、現金のほか、クレジットカードはセブン・カードサービスが発行する「セブンカード」からしかチャージできなかった。Apple Payでは、Apple Payに登録されているJCB、アメリカン・エキスプレス、Mastercardブランドのクレジットカードからチャージが可能になる。Visaブランドについては、セブンカードのみ対応する。
nanacoはセブン&iグループ共通の電子マネーであり、2万1000店舗のセブン-イレブンを筆頭に約80万店舗で利用できる電子マネー。コロナ禍における非接触決済の盛り上がりもあり、2020年1月と比較して利用者は7%増加して7400万人に達している。
現状はプラスチックカードの利用がほとんどで、スマホアプリの利用者は1割に留まるが、セブン・カードサービスの水落辰也社長は「Apple Payへの対応は待ち遠しいものだった」と話し、Apple Payへの対応でモバイルへの広がりを期待する。既存のプラスチックカードをiPhoneにかざすことで、残高やポイントをiPhoneに移行することも可能だ。
なお、セブン-イレブンアプリは現在PayPay決済機能を搭載しており、利用を促す形を取っている。水落氏は「現状の他の決済を即排除する予定はない。継続しながら、nanacoはグループの共通サービスなので、多くのお客さまに利用いただきたい」とした。
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