三井住友カードは10月4日、プラスチックカードを発行しないモバイル専用のクレジットカード「三井住友カード(CL)」の発行を開始した。CLはカードレスの略。VisaとMastercardブランドを用意する。提携カードとして、LINEと「カードレスLINEクレカ」も発行開始。ANAともカードレスの検討を行っている。
スマホからの申し込み後、最短5分でカード番号を発行し、ECなどネットで利用できるほか、Apple Payなどのモバイル決済サービスに登録し、Visaのタッチ決済で利用できる。なお、現在Google Payへの登録はできない。
三井住友カードは、従来のクレジットカードで当たり前だった要素を順次削減してきた。2020年2月には、カード表面に番号を記載しないカードを日本で初めて導入(記事参照)。21年2月には、番号を全く記載しないナンバーレス(NL)カードを投入した(記事参照)。NLシリーズは発行開始以来、約68万枚の申し込みがあったという。
今回、ついにプラスチックカード自体もなくすことで、カードをなくす心配がない、スマホの生体認証でロックするので高セキュリティ、外出時にサイフもいらない「ウォレットレス」などの特徴をうたう。
残高を事前にチャージして使うプリペイドカードは、フィンテックスタートアップのKyashやカンムのバンドルカード、またメルペイなどが提供しており、一般的になってきた。ただし、Visaのクレジットカードとしてプラスチックカードが発行されないのは国内初となる。
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