小笠原諸島の海底火山噴火で発生した軽石が沖縄近海に流れ込んでいる問題で、沖縄本島北部の漁港だけでなく南部のビーチや漁港などに漂着し影響が県内各地に拡大している。
国頭村の辺土名漁港は16日ごろから軽石が流れ込み始めた。国頭漁協が一度は船揚場に打ち上げられた石の撤去作業をしたものの流入は止まらず、24日は護岸で囲われた漁港内一帯がセメントを流し込んだように海面が灰色に覆われた。
定置網漁の漁師、平良新希さん(28)は「昨日より増えている。どうしようもない。ひどい」と驚いた様子で海面を見つめた。「これほどまで広がった軽石をどう除去するのか。網ですくうわけにもいかない」と困り果てた表情で話した。
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