旧九段会館、かつての職人技を残し“次世代オフィス”へ 21年12月に復元完了水辺に咲くレトロモダン(1/3 ページ)

» 2021年11月01日 10時15分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 東急不動産と鹿島建設は、登録有形文化財の旧九段会館(東京都千代田区)を一部保存しながら建て替える「(仮称)九段南一丁目プロジェクト」について 、保存棟(旧九段会館部分)の保存・復元工事が2021年12月に完了すると発表した。

九段会館 保存棟(旧九段会館)正面玄関エントランスイメージ(以下、プレスリリースより)

 同プロジェクトのコンセプトは「水辺に咲くレトロモダン」。旧九段会館の真正性を追求しながら保存・復元しつつ、新築棟との高度利用を一体的に図る。旧九段会館に新たな価値を与えるとともに、歴史と自然が息づくまちづくりの実現を目指すという。

九段会館 保存棟屋上庭園ビジネスエリアイメージ

 保存棟の工事は国の報告書に基づき実施され、職人技が感じられるデザインの工夫や貴重な素材がいくつも発見さたという。保存棟には、創建時の姿を保存・復元した貸会議室や宴会場、シェアオフィス、創建当時の雰囲気を感じられる小規模オフィス、屋上庭園など、多用な施設を備える計画だ。

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