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日本で働く外国人の早期離職率は28%、理由は?不満1位は(2/2 ページ)

» 2021年11月07日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]
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日本企業が工夫・努力すべきと思う点

 入社後、半年以上、1年未満の期間に最も多くモチベーションダウンが発生しており、原因は「上司のマネジメント・指導に対する不満」(49%)がトップだった。続いて「外国人に対しての差別や偏見がある」(39%)、「職場の人間関係に対する不満」(38%)、「業務内容のミスマッチ」(38%)となった。

モチベーションダウンの原因も「上司のマネジメント・指導に対する不満」がトップに

 「職場の外国籍人材の受け入れ体制が整備されていたか」という質問に対しては、56%が「されていた」と回答した。

外国人から見て、半数弱の企業は「外国籍人材の受け入れ体制が整備されていない」ようだ

 外国籍人材を受け入れるにあたって、日本企業が工夫・努力すべきと思う点は、「仕事と私生活のバランスへの配慮」(47%)、「日本人社員向けの異文化理解教育の実施」(43%)、「雑談や懇親会など日本人と外国人のコミュニケーション促進」(41%)がトップ3となった。

ワーク・ライフ・バランスへの配慮不足がトップになった

 日本人の長時間労働の課題は、いたるところで指摘されているものの、世界レベルで見れば、まだまだ配慮が足りないのかもしれない。また、異文化理解やコミュニケーション不足は、英語力の低さが関連しているのだろうか。

 ヒューマングローバルタレントの横川友樹社長は、「会社の支援体制として、採用フェーズにおける求人票の明確化、また入社前後のオンボーディングの強化が求められる傾向が強くなるだろう」とコメントした。

 調査は8月6〜8月31日、Webを通じて日本での在留・就労経験のある外国籍人材を対象に実施。61カ国、477人の有効回答を得た。

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