東武グループの朝日自動車(東京都墨田区)は12月1日、“地下神殿”と呼ばれる首都圏外郭放水路(埼玉県春日部市)への無料巡回バスの運行を期間限定で開始した。同施設を観光資源として活用する首都圏外郭放水路利活用協議会や、東武トップツアーズ、東武鉄道と協力し、二次交通整備に貢献する実証実験として実施する。
首都圏の地底50メートルを流れる「首都圏外郭放水路」は、日本の最先端の土木技術を結集して建設された世界最大級の地下河川。特に、調圧水槽の壮大なスケールが人気を集め、米国CNNなど多くの海外メディアでも紹介されるなど、国内外から多くの観光客が訪れているという。
今年、新たな見学コースを設定し、映画のロケ地として活用されるなど注目されているものの、春日部駅から車で約20分の場所に位置しているため、交通アクセスに課題があった。
無料巡回バスは、春日部駅や道の駅「庄和」、同施設を結び、一部日程を除いて毎日運行する。また、より多くの人に利便性やインフラツーリズムの魅力に触れてもらうため、無料のモニターツアーも実施する。
同施設見学を軸とした新たな観光需要の創出や、地元の他施設などとの回遊性を強化し、周辺地域の活性化を図るとともに、定期的な周遊バス運行の事業性や継続的な観光事業の将来性を検証する。
実施期間は、12月1日〜2022年1月31日。運行区間は、東武スカイツリーライン春日部駅(東口)、首都圏外郭放水路(龍Q館)、道の駅庄和、春日部駅(東口)。モニターツアーは個人プラン、団体型プランを用意した。いずれも先着順で、専用の申し込みフォームで予約を受け付ける。
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