東京・日本橋川沿いに大規模複合ビル 駅周辺の地下歩行者ネットワークを強化金融拠点の形成も

» 2021年12月01日 09時00分 公開
[ITmedia]

 東京建物は、八重洲一丁目北地区再開発準備組合と共に進める「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」について、東京都知事から「市街地再開発組合」の設立が認可されたと発表した。東京駅日本橋口周辺に大規模複合ビルを整備し、日本橋川沿いエリアのゲートとしてふさわしいまちづくりを目指すとしている。

八重洲 東京駅からの外観イメージ(以下、プレスリリースより)

 同事業では、日本橋川沿いの水辺空間と東京駅、日本橋駅をつなぐ歩行者ネットワークを整備する。また、河川区域内の護岸上部も活用し重層的な広場空間を整備する他、日本橋川沿い5地区が連携して、水辺空間の入口となるゲート広場の設置を進める。

 また、東京駅と地下鉄大手町駅、地下鉄日本橋駅を接続する地下通路の一部区間を整備し、東京駅周辺の広域地下歩行者ネットワークを強化する。さらに、東京駅や地下鉄日本橋駅から日本橋川沿いへと向かう地上、地下、デッキレベルの歩行者ネットワークと縦動線を整備する。

八重洲 日本橋川沿いの低層部イメージ

 日本橋川沿いエリアの水辺空間の創出に合わせ、区道272号線、区道13号線を再整備する他、首都高日本橋地下化事業の実現に向けた協力を進めるとしている。

 グローバルに活躍する高度金融人材の活動支援の場として、商談やビジネス交流、アフターコンベンションなど、さまざまなビジネスシーンで利用・滞在できる施設を整備し、国際競争力の強化を目的とした金融拠点の形成も進める。

 敷地面積は、全体約9260平方メートル、南街区が約7560平方メートル、北街区が約1700平方メートル。本体工事の着工は2024年度を予定していて、南街区は29年度、北街区は32年度の竣工を予定している。

八重洲 位置図

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