大学1、2年生が就職したいと思う企業ランキング 「任天堂」や「トヨタ」を抑えた企業は?リスクモンスター調べ(2/2 ページ)

» 2021年12月06日 17時20分 公開
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男性は趣味、女性は生活に身近な企業が人気

 就職先として望む企業を男女別に集計したところ、男性が望む就職先は、「国家公務員」(8.3%)が前回9位から順位を上げて1位となった。同社の1位は第2回調査以来となる。次いで「地方公務員」(8.0%)、「グーグル」「トヨタ自動車」「アップル」(いずれも6.3%)と続いた。女性では上位にランクインしなかった「JR東日本」「JR東海」「JR西日本」のJR各社が人気を維持し、「任天堂」「バンダイ」「コナミ」「スクウェア・エニックス」などゲーム開発会社が高い人気を得ていることが分かった。

就職ランキング 男女別(リスクモンスター調べ)

 一方、女性の1位は「地方公務員」(7.3%)となり、次いで「森永乳業」(6.0%)、「国家公務員」「資生堂」(いずれも5.3%)となった。「森永乳業」「山崎製パン」「明治」「グリコ」「タニタ」など食料品関連業界が高い人気となった一方で、前回まで女性からの人気が根強かった航空各社がランキング20位圏外に。

 同社は「長引く昨今の社会情勢による業績への影響がニュースでもたびたび報道されていることが学生の目に止まり、人気に影響を及ぼしていることがうかがえる」と分析している。

理系学生には製造業が人気

 文理別に見ると、文系では「地方公務員」(10.1%)、次いで「国家公務員」(6.4%)、「楽天」(5.7%)となった。前回までトップ10にランクインしていた「JR東海」「JR東日本」の鉄道各社はいずれもランキング20位圏外の結果に。

 理系では、「国家公務員」(7.5%)が理系で初の1位となり、次いで「トヨタ自動車」(7.1%)、「アップル」(6.1%)となった。また、民間企業でトップ20にランクインした24社のうち製造業が17社と7割強を占めており、大学で学んでいる専門知識を生かして、開発や製造の現場で働きたいとの志向がうかがえる結果となった。

就職ランキング 文理別(リスクモンスター調べ)

 同社は「急激な事業環境変化による業績悪化が表面化している企業がランクダウンしており、現在の社会情勢が就業先選定に影響を及ぼしている。企業は、優秀な学生を採用するために自社の認知度を高め、大学1、2年生のうちから自社への就職意欲を喚起するような取り組みを行い、他社に先んじて就職先の候補として挙げられる採用戦略が必須である」とコメントした。

 調査は、大学1年生および2年生の男女600人を対象にインターネットで実施した。調査期間は9月30〜10月6日。

就職ランキング 5年前の調査結果と比較(リスクモンスター調べ)
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