ターゲットはファミリーを中心としているが、会社員や友達同士の利用も見込んでいる。現在苦戦している居酒屋から業態を転換するため、店舗は主に駅前型(住宅地に近い駅)を想定している。在宅ワークが進んだり、会社内での飲み会が減ったりしているため、東京・新橋のようなビジネス街における出店は考えていないという。
コロナ禍においてそれほど客足が鈍らなかった寿司業界に注目したわけだが、回転寿司とは違う戦略を採用する。同社の分析では、郊外にあるファミリー層を狙った回転寿司は、平均滞在時間が40〜50分となっている。一方、すしの和は、平均滞在時間を90〜120分と見込む。
すしの和は日本酒なども充実させているので、「寿司居酒屋」にカテゴライズされるのだろうか。この点に対し、ワタミの渡邉美樹会長は「寿司居酒屋ではなく、寿司居食屋(いしょくや)だ」と強調した。あくまで、「寿司を軸にいろいろな食事を提供する団らんの場」(渡邉会長)と位置付けている。
すしの和は、主に居酒屋業態店舗からの業態転換により出店を進める。2021年度は1店舗、22〜23年度は30店舗の出店を見込む。30店舗までは直営とし、ある程度運営に慣れてきたらフランチャイズ化も検討する。
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