リテール大革命

ロボットアームで“コーヒー”を抽出 JR東が東京駅に導入1時間で約200杯を抽出(2/2 ページ)

» 2021年12月09日 12時55分 公開
[上間貴大ITmedia]
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非接触かつエンターテインメント性の高いサービス

 JR東日本の表輝幸常務執行役員は、「この取り組みは、JR東日本が進める『Beyond Stations 構想』に沿ったもの。駅では早朝や深夜にコーヒーを飲みたいという需要があるが、人員の確保やその費用が課題となっていた。Ellaを導入することで、人件費の削減が期待できるほか、非接触かつエンターテインメント性の高いサービスを提供できる」と自信を示した。

JR東日本 左から、JR東京駅 百瀬孝駅長、JR東日本 表輝幸常務執行役員 、Crown社 キース タンCEO、シンガポール共和国 ピーター タン ハイ チュアン大使、デロンギジャパン 杉本敦男社長

 一方、日本ではコンビニエンスストアなどで、いれたてのコーヒーを低価格で飲むことができ、出勤前や休憩時間などに多くのビジネスパーソンが利用している。その点について、Crown社のキース タンCEOは「Ellaが抽出するコーヒーは『グルメコーヒー』のカテゴリーで、100円台で購入できるコーヒーとは異なる」と説明。需要が見込めると意気込みを語る。

JR東日本 下からコーヒーを取り出す

 実証実験は、2022年2月28日までの予定で、営業時間は東京駅が午前7時〜午後10時、横浜駅は午前7時〜午後9時。両社は、実証実験の結果をふまえ本格導入や他エリアへの設置を検討したいとしている。

JR東日本 提供する商品(出所:プレスリリース)
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