テクノロジーが発展した社会ではもちろん、プライバシーの保護を訴える人々もいる。また、デジタル化やデータをめぐって、「便利さVS. プライバシー」といった難しいバランス関係が存在している。
ドラマでは第1話の冒頭で、同社のセキュリティリサーチ・バイスプレジデントが登場して、こんなことを訴えかける。
『あらゆるものが接続された世界、そこでは買い物のような日常の必要な行為がデバイスやセンサーで処理される完全にコネクテッドな社会です。
栄養データ、ジムの使用状況、睡眠パターンは医師と共有され処方された薬も食品さえも自宅でプリントできます』
そしてこう続ける。
『さらなる統合と利便性を求める人々とかつての“プライバシー黄金時代”に戻りたい人々の間で対立が起きています。人々が日常的にデジタル化された同僚や家族と交流する世界、そこで最も価値があるものはデータと信念です』
そこから、30年に私たちが直面する可能性があるセキュリティのイシューが展開されていく。「新たなサイバー犯罪の形」や「将来的に顕在化するセキュリティ問題」を浮き彫りにしていくのである。
こう書くと、なんだか荒唐無稽なSF映画のようにも聞こえる。ところがこのドラマをよく見ていくと、すべてが今の時代から繋がっている技術であり、筆者のような凡人でも想像できるような(かつ、あるとうれしくなるような)近未来のテクノロジーが実用化されていると感じる。
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