サイバーセキュリティという言葉は、最近では使い古されてきた感もある。これからはデジタル社会、コネクテッド社会、またはデータそのものを守るセキュリティとして、個人や企業、国や社会が自分たちの家に鍵をかけるように、自分のこととして深刻に捉えていくことがノーマルになるべきだろう。
ドラマの舞台である30年頃までに、本当にこんな世界が来るのか。もしくは「エピソード1」で富豪のカリスマ経営者が「革新的なプロダクトがすべてを変えます」と言うように、何かまだ私たちが想像できない革新技術が世の中を変えてしまう可能性もある。
30年がどんな世界になるのか、楽しみである。ただ同時に、心配でもあるのだが。
山田敏弘
ジャーナリスト、研究者。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフェローを経てフリーに。
国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『死体格差 異状死17万人の衝撃』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『CIAスパイ養成官 キヨ・ヤマダの対日工作』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本 MI6、CIAの厳秘インテリジェンス』(講談社+α新書)がある。
Twitter: @yamadajour、公式YouTube「SPYチャンネル」
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