マーケティング事業を行うインテージ(東京都千代田区)は、独自に集計した小売店販売データから、「2021年販売に苦戦したものランキング」を発表した。 ランキング1位は「うがい薬」で、前年比60%と落ち込んだ。
2位は「殺菌消毒剤」で同70%、3位は「ほほべに」で同72%、4位は「ぬれティッシュ」で同74%、5位は「マスク」で同75%だった。
「うがい薬」は、コロナ禍の影響で昨年は前年比232%と大きく売り上げを伸ばしたものの、 今年は一転して昨年比4割の減少となった。それでも市場規模は、コロナ禍前の19年に比べ約1.4倍に増えた。
コロナの感染予防対策に必要な衛生系商品は、 20年に驚異的に売り上げを伸ばした反動もあり、 トップ10に5つも入った。
2位の「殺菌消毒剤」(同70%)は、外出時にアルコールなどで手を消毒することが日常的に続いているが、 20年より3割減少となった。それでも、コロナ前からは約2倍の市場規模となった。 4位の「ぬれティッシュ」(同74%)も、アルコール成分が入ったものを中心に、 19年よりは3割以上も売り上げを増やした。
7位の「総合感冒薬」(同79%)は、マスクや手洗いなど感染症対策が進む中、 2年連続で数字を落とした。10位の「口腔用薬」(同80%)は昨年はほぼ横ばいだったが、 今年に入り2割減少。昨年8月にうがい薬同様、直接のどに消毒液を吹きかけるタイプが大きく売り上げを伸ばす特需があったものの、 感染症対策が徹底されたこともあり今年は減少した。
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