少し前、京王電鉄(以下、京王)が「準特急」の列車種別を2022年春のダイヤ改正で終了するニュースが話題になっていた。準特急は特急よりも少しだけ停車駅が多く、京王新線から都営新宿線に接続する笹塚、利用者の多い千歳烏山、また高尾線各駅に停車する。特急は以前、通過する駅が多かったが、現在では停車駅が準特急とほぼ同じになっている。
鉄道会社にとって、どの駅にどの列車種別を停車させるかは、サービスの根幹である。京王は、特急と準特急を特急に統合することで、平準化という形で新サービスを提供する狙いだ。
もちろん、これに対する反発の声もある。インターネット上では、速達性の低下などを問題視する声も挙がっている。だが、途中駅利用者にとってはサービスアップであり、特に笹塚駅の停車は、都営新宿線方面に行く人にとっては、便利なものであると考えられる。
どの鉄道事業者も、どの駅にどんな列車を停車させるかは、よく考えて設定している。乗降客の多い/少ない、優等列車と各駅停車の緩急接続、はたまた沿線の商業施設などの状況まで織り込み決定しているのである。
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