新幹線だけじゃない! JR東海の「在来線」はどうなってるのか杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/11 ページ)

» 2021年12月17日 08時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 JR東海といえば「東海道新幹線を運行する会社」「リニア中央新幹線を建設する会社」というイメージが強い。報道も新幹線絡みが多い。しかしほかのJR旅客会社と同様に在来線も運行している。そして「新幹線ばかり優遇して、在来線の取り組みは弱い」という声もある。本当だろうか。

 2021年12月3日、JR東海は新型通勤電車「315系」を報道公開した。同社の通勤電車としては22年ぶりの新型車両となる。

 8両編成1本を22年3月から運行開始し、国鉄時代に製造された211系電車4両編成2本を置き換える。これでJR東海は国鉄時代の車両を全廃し、ディーゼルカーを含めたすべての車両が、JR東海発足以降に製造された車両になる。

 21年度はさらに8両編成6本を投入予定。今後は25年度までに352両を新製し、JR東海が継続して導入した211系、213系と、JR東海の発足当初に新規設計した311系を置き換える計画だ。

JR東海の在来線用新型車両315系電車(左)と交代で引退する211系電車(右)
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