Sansan、請求書受領サービスBill One好調 ARR7億超え

» 2022年01月13日 16時53分 公開
[斎藤健二ITmedia]

 Sansanは1月13日、2022年5月期第二四半期(6−11月期)の決算を発表した。売上高は25.4%増加し95億7700万円、ARRは24.1%増の179億3500万円となった。成長投資の実行により営業利益は1億3300万円の赤字となった。一方で、有価証券売却益により、純利益は47%増加し、5億7300万円の黒字となった。

 主要事業のSansan、Eight事業が安定して伸びただけでなく、新規事業である請求書受領サービスのBill Oneが好調に推移した。20年5月のサービス開始以来、21年11月末時点でMRR(月間定期収益)は6100万円に達した。ARR(年間定期収益)に換算すると7.3億円となり、22月5月末には10億円を目指すとしている。

 有料契約件数は575社に増加し、契約当たり月次売上高は10万7000円となった。契約数は22年5月末に1000件を目指すとしている。

 また、Bill One導入顧客がやりとりする相手を「Bill Oneネットワーク参加企業」と定義しており、日本国内の約200万社に広げることを目指している。11月末時点で、ネットワーク参加企業は2.2万社に達しており、「日本企業の1%に展開できた」(橋本宗之CFO)としている。

さまざまな業種業態の顧客を獲得。請求書の電子送付などBill Oneを利用したことのある会社数は2.2万社に上った

 Sansanは、Bill Oneに続く新規事業として、契約書管理サービスのContract Oneの正式展開を発表しており、新規領域が成長のドライバーになってきている(記事参照)。

 なお通期での業績見通しは変更せず、売上高が202億3000万〜207億1600万円(25〜28%増)、営業利益は4億5000万〜8億円(38.9%減〜8.6%増)とした。

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