クローゼットがワークスペースに 東急が「用途を自由に選択できる」賃貸マンション開業スタイリオ蒲田II(1/2 ページ)

» 2022年01月19日 10時50分 公開

 東急が、同社初となるテレワークなどの新たなライフスタイルに対応した賃貸マンション「スタイリオ蒲田II」(東京都大田区)を2月に開業すると発表した。単身世帯や二人暮らし向けの賃貸マンションでは、テレワークに対応した間取りの整備が十分でない状況が続いている。単身者の割合が高い蒲田エリアに展開し、需要の取り込みを図る。

テレワーク 「スタイリオ蒲田II」外観イメージ(出所:プレスリリース、以下同)

 東京都の調査によると、都内企業(従業員30人以上)のテレワーク実施率は2020年4月から11月まで50%以上の状態を継続しており、週3日以上実施する人は46%に上るなど、近年のテレワークの浸透が確認できる。

 また、国交省の調査では、自宅で働く際に求める環境として「部屋の中に仕事用のスペースがある」が50%以上を占める一方、1Kや1LDK間取りが多い単身世帯・二人暮らし向け賃貸マンション市場では、テレワークに対応した間取りの整備が十分でない状況が続いている。

 特に、蒲田エリアでは25〜35歳の働く世代の人口が多く、単身者の割合も約7割と高いため、同社は「テレワークに適した住環境ニーズが見込まれる」と指摘している。

 同物件では、このような新たなライフスタイルに対応した居住空間を提案。全72戸のうち1LDK間取りは、居住者が家具の配置次第で、ウォークインクローゼットとテレワークスペースなど用途を自由に選択できる「こもれルーム」を7戸用意した。

テレワーク 「こもれルーム」は3タイプから選べる

 また、パウダールーム空間が広めに設計されている「ゆったりランドリー」を12戸に導入。自宅で過ごす時間が増えても快適に家事・身支度ができるよう、小窓や室内物干し掛け、カウンターも実装している。

テレワーク 「ゆったりランドリー」は家事がしやすい空間
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