日産自動車と凸版印刷、住民主体のまちづくりやビジネスづくりに取り組むNoMAラボ(福島県南相馬市)は、福島県浪江町の協力のもと、地域住民を対象にした「なみえバーチャル商店街サービス」の実証実験を開始した。VR技術を活用した買い物・宅配サービスを提供。サービスの有効性を検証するほか、地域経済の活性化を目指す。
「なみえバーチャル商店街サービス」は、凸版印刷が提供する「VR買い物支援サービス」と、日産自動車が提供する「なみえスマートモビリティ」を組み合わせた買い物支援サービス。
利用者は、自宅からタブレット端末で、浪江町に拠点を置く「紫栄水産」「道の駅なみえ」「イオン浪江店」の商品棚に設置されたカメラの映像を見ながら、商品の確認や注文を可能とした。リアルタイム映像を配信するため、その日の商品ラインアップやタイムセール商品などを確認できるほか、同じ商品が複数陳列されている場合は任意の商品を選んで購入できるとしている。
注文した商品は、店員がピックアップして「なみえスマートモビリティ」車両で自宅へ配送する。なみえスマートモビリティは、アプリで乗り合いタクシーを呼び出し、乗降ポイント間を行き来できるデマンド型モビリティサービス。車両の稼働率や輸送効率を改善し事業性を構築する方策として、貨客混載による旅客と荷物の輸送を実施する。
対象者は「なみえスマートモビリティ」利用者の中から20人前後を選出。実施期間は1月24日〜2月4日。
3者は実証実験を通じ、複数店舗での商品購入や配送サービスの課題を抽出し、システムの改善やさらなる共同研究・実験を行う。その上で、地域の魅力発信や地域経済の活性化に貢献することを目指すとしている。
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