そんなNFTであるが、近い将来に面白いトレンドになる可能性があると筆者は考えている。なぜなら、NFTはアートだけでなく、例えばエンタメ業界にも広がっているからだ。特に興味深いのは、音楽業界。最近ミュージシャンたちが次々とNFTに参入し始めている。
例えば、英国出身のミュージシャン、オジー・オズボーン。21年12月末に、22年1月からデジタルのオリジナルキャラクターを発売すると発表した。同氏といえば、80年代にアイオワ州で行ったコンサートのステージ上で、コウモリの頭を生きたまま噛(か)み切ったエピソードが話題になった。そのことから、NFTのキャラクターはコウモリをモチーフにしたもので、オジーが自ら9666個のさまざまなコウモリのキャラクターを販売するという。
この試みは、すでに米国で流行っている「ボアード・エイプ・ヨット・クラブ」という類人猿をモチーフにしたNFTキャラクターのビジネスに似ている。冒頭で触れたサッカー選手のネイマールが購入した2つの「デジタルアート」もこの「ボアード・エイプ」のキャラクター2種類である。
オジー以外にも、ヘビメタバンドのメガデスも、オリジナルのキャラクターアート1点ものをNFTで販売した。
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「70歳まで会社にしがみつく人」が結局、会社を弱体化させてしまうワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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