犯人は図書から計画的に殺害を謀ろうと、夜9時に医師たちを呼び出したとのこと。また以前からトラブルがあったのであれば、亡くなった患者の自宅を訪問するという行為も本当に必要だったのか、悔やまれます。
当然善意であり誠意からこうした対処を選ばれたのであろうことは、本当に気の毒であり、非難されるものではありません。しかし個人の心情ではなく、もはや日本社会は常に殺人にまで至るリスクと切り離せなくなっているという事実は、全国民が理解すべきでしょう。
こうした犯罪者は日常生活にいるのです。
この現実を見ないことにはできません。医療は業務であり、業務である以上、業務外の対応はできません。それは誠意の無さではなく、パンデミック下でなかろうとも、医療を崩壊から防ぐため不可欠な認識です。
「断る勇気」は、こうしたカスハラ、モンスターから医療を守るためにもぜひ実現してほしいものだと思います。(増沢 隆太)
株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。
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