南海電車、特急「HYDE サザン」の運行を5月31日で終了感染拡大で延長

» 2022年03月02日 19時29分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

 南海電気鉄道と和歌山市は、2019年12月23日から期間限定で運行している特急「HYDE サザン」の運行を5月31日で終了すると発表した。

特急「HYDE サザン」(出典:プレスリリース)

 特急「HYDE サザン」は19年1月、和歌山市出身でロックバンド「L'Arc〜en〜Ciel」のボーカル・HYDE氏が「和歌山市ふるさと観光大使」に就任したのを機に誕生。南海電鉄と和歌山市が働きかけ、同氏がデザインをプロデュースして実現した。

 車体は和歌山市で開催されたコンサートの様子や、和歌山市の観光名所である友ヶ島のイメージを採用したデザインを採用している。

車体デザイン(出典:プレスリリース)

 19年12月、難波駅〜和歌山市駅・和歌山港駅間で期間限定の運行を開始。当初は22年3月頃の運行終了を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により乗車できないとの声が多く届いたことから、運行期間を延長していた。

 20年1月にはHYDE氏が特急「HYDEサザン」に乗車。1号車にサインとイラストを記載したほか、同年9月には車両撮影会を開催。運行延長が決まった際にはノベルティプレゼントや和歌山市民図書館での模型展示などを行ってきた。

お披露目セレモニーの様子(出典:プレスリリース)
特急「HYDE サザン」の4号車にHYDE氏が書いたサインとイラスト(出典:プレスリリース)
和歌山市車庫内での写真撮影会の様子(出典:プレスリリース)

 南海電気鉄道と和歌山市は、ラストランに向けて記憶に残るような企画を予定しており、詳細が決まり次第、告知するとしている。

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