JR九州は3月16日、博多駅の線路上空を立体的に活用する「博多駅空中都市プロジェクト」に着手すると発表した。国際ビジネス都市・国際観光都市にふさわしい機能を整え、博多口と筑紫口の回遊性を高めることで、“世界から選ばれるまち”を目指す。竣工は2028年末を予定している。
博多駅線路上空(在来線竹下側)にランドマークとなる新たな“都市”をつくる計画で、敷地面積は約5200平方メートル。オフィスやホテル、商業施設や広場などを展開するという。
開発するビルは、博多駅周辺において最大規模となる基準階面積を想定。博多駅直結の高い交通利便性を特徴とするほか、個室やバルコニーなどを活用した新たな働き方を提供するとしている。
またラグジュアリーホテルも入居させる予定で、客室は全室35平方メートル以上を想定している。線路上空を生かしたトレインビューも楽しめるようにする計画だ。ビル全体で使用する電力にはグリーン電源を採用し、再生可能エネルギーの活用や高効率機器の導入など、脱炭素時代をけん引する環境性能を整備する。さらに、まちに潤いを与える緑化も推進する。
そのほか、博多口と筑紫口を結ぶ新たな動線を設置し、まちの回遊性の向上を図る。歩きやすく心地よい歩行者空間の創出や、広場でのイベント、アートによる文化発信など、にぎやかなまち作りも目指すとしている。
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