3月24日に豪州シドニーで開催された、W杯アジア最終予選「オーストラリアvs日本」に勝利(0-2)し、7大会連続のW杯出場権を獲得したサッカー日本代表。29日に開催された、予選最終戦となるベトナム代表とのホームゲームでは引き分け(1-1)となり、勝ち点1を獲得した。日本代表の戦いぶりに注目が集まる中、ボールメーカーのモルテン(広島市)が供給する試合球もピッチ上で奮闘していた。
同社は2021年8月、自社のサッカーボール「ヴァンタッジオ5000 AFCモデル」をアジアサッカー連盟(AFC)に供給すると発表。今回のW杯予選全試合で同モデルが使用された。同社は19年にAFCとボールサプライヤー契約を締結しており、「AFCチャンピオンズリーグ2021」「AFCカップ」などクラブレベルの国際大会では既に試合球を提供していたが、W杯予選での提供は、同社にとって今回が初めてだった。
W杯最終予選の試合球は、独自の熱接合技術「アセンテック構造」を採用し、手縫いでは不可能な、滑らかで継ぎ目のない構造を実現。ボールのどこを蹴っても同じ感触が得られるようにした。雨天時にピッチ上の水を吸い、ボールが重くならないよう吸水性も低く抑えたほか、ボール表面の「エンボス(凸シボ)加工」と特殊コーティングで、シュート時にボールの飛行が安定するよう工夫を施した。これにより、パスやシュートの精度が向上したという。
同社製サッカーボールのフラッグシップモデル 「ヴァンタッジオ5000」をベースに、AFCのロゴカラー「ブルー」「イエロー」を使ったデザインとした。
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