「世界長者番付2022」 3位「ベルナール・アルノー」、2位「ジェフ・ベゾス」、世界一のお金持ちは?米経済誌「フォーブス」が発表(1/2 ページ)

» 2022年04月06日 19時09分 公開
[ITmedia]

 米経済誌フォーブスは4月5日(現地時間)、「世界長者番付2022」を発表した。その結果、米テスラのイーロン・マスクCEOが2190億ドル(約27兆1560億円)で、保有資産額トップだった。マスクCEOの1位は、1987年の調査開始以来初めて。前年まで4年連続のトップだった、米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス会長は1710億ドル(約21兆2040億円)で2位、仏高級ブランド「ルイヴィトン」「クリスチャン・ディオール」などを展開するLVNHのベルナール・アルノー会長が1580億ドル(約19兆5920億円)で3位だった。

photo 米フォーブス誌の「世界長者番付2022」(出典:米フォーブス誌公式Webサイト

 マスクCEOは1971年6月、南アフリカ生まれの50歳。米ペンシルバニア大学卒業後の99年、電子決済サービスを手掛けるX.comを設立した。同社はその後、実業家ピーター・ティール氏率いる米コンフィニティとの合併を経て、PayPal(ペイパル)となった。

photo イーロン・マスク氏に関する書籍(出典:Amazon.com

 マスクCEOは02年、米eBayへのペイパル株の売却で得た資金を元手に、民間の宇宙旅行実現を目指すため、スペースXを設立。同社のCEOに就任するとともに、04年には電気自動車などを手掛けるテスラ・モーターズに出資。投資家としても活躍している。

photo スペースX本社(提供:ゲッティイメージズ)
photo テスラの施設(提供:ゲッティイメージズ)

 同月4日には、約3500億円を投じて、米ツイッターの株式9.2%を取得し、筆頭株主になったことも話題に。翌5日(現地時間)には、24年までの任期で、同社の取締役に就任することが決まった。

TOP10のうち8人が米国人 ビル・ゲイツ氏は4位 

 4位以下は米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏(1290億ドル、約15兆9960億円)、投資家のウォーレン・バフェット氏(1180億ドル、約14兆6320億円)、米グーグル共同創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏(それぞれ1110億ドルと1070億ドル)、米オラクルのラリー・エリソン会長(1060億ドル、約13兆1440億円)、元マイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏(914億ドル、約11兆3336億円)、インド最大企業リライアンス・インダストリーズのムケシュ・アンバニ会長(907億ドル、11兆2468億ドル)の順だった。

photo ランキングTOP10

 トップ10のうち8人が米国人で、アンバニ会長はアジア人で唯一ランクインした。11位以下を見ると、金融専門メディア「ブルームバーグ」創始者で、元ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏(12位、820億ドル)、SNS「Facebook」創業者で現メタのマーク・ザッカーバーグ会長(14位、673億ドル)、アパレルブランド「ZARA」を展開する、スペイン・インデックス創業者のアマンシオ・オルテガ氏(23位、596億ドル)などがそれぞれランクインしている。

 日本人最高位は、ファーストリテイリングの柳井正社長の54位で、資産額は261億ドル(約3兆2364億円)だった。

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