日本の大学の科目の中で最も多くランクインしている科目は、「医科学」だった。医科学では31の科目(プログラム)がランクインしているものの、東京大学の医科学は昨年の29位から42位へとランクダウンした。なお日本の化学は24科目、生物科学は23科目がランクインしていた。
QS社の上級副社長であるベン・ソーター氏は、「日本が世界大学ランキングで成績不振になっている一因は、科学・技術の研究に対する日本の支出が過去10年間に世界の多くの競合校に遅れを取ったという事実にあると考えています。大学ファンドなどの新たな政策イニシアチブは正しい方向に向かう一歩であるものの、少なくともこの先5年は、それらの効果が私たちのランキングで可視化される可能性は低いと思われます」と述べている。
さらに「中国は、博士号課程の学生数を安定的に増加させていて、25年までに(科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する)STEM教育を専攻する学生は米国の約2倍になると予想されています。これに対し日本は、博士号候補者に十分な資金を提供してこなかったので、ここ20年、博士号候補者数の一貫した減少が見られます。イノベーション、イノベーター、大学への限られた投資が結果的に研究成果減少となり、世界大学ランキングの結果に直接的に現れています」と続けた。
日本の大学ランキング 2位は「東京大学」、1位は?
大学の“教育力”ランキング 3位東大、2位東工大 1位は?
首都圏大学ブランド・イメージランキング トップ3は?
社長の出身大学、日本大学が10連覇 増収増益率1位は?
上場企業の「想定時給」ランキング、3位三井物産、2位三菱商事 8000円超えで「ぶっちぎり1位」になったのは?
「年商1億円企業の社長」の給料はどれくらい?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング