首都圏大学ブランド・イメージランキング トップ3は？

[ITmedia]

　日経BPコンサルティングは、全国9地域457大学についてインターネット調査を実施し、約4万5000人から回答を得た。その結果を49項目にして算出し、「大学ブランド・イメージ調査 （2020-2021）」として発表した。

全国9地域457大学のブランドランキングは？（写真提供：ゲッティイメージズ）

　120校がノミネートした首都圏編では、「大学ブランド総合力」1位に東京大学（87.3ポイント）が選ばれた。2位は早稲田大学（83.7ポイント）、3位が慶應義塾大学（82.4ポイント）で、前回と同じ順位となった。

首都圏編「大学ブランド総合力」ランキング20位まで

　この3校は「総合力上昇ランキング」でもトップ3を占めたが、3校間のスコア差は小さくなった。首都圏の大学ブランド力トップ争いはより接戦になっている。

　調査結果によると、「ブランド力上昇には、コロナ禍における対応などが寄与したと考えられる」という。東京大学が全国の大学に先駆けてオンライン授業の導入を発表するなど、非常時における意思決定の早さがブランドイメージに好影響を与えたとみられる。

　学習院大学は「礼儀正しい、上品である」「伝統や歴史を重んじている」「誠実である、正直である」の3項目で1位となった。天皇皇后両陛下の長女である愛子さまが、今年ご入学されたことがイメージアップにつながった。

　「地域貢献」では、東京農工大学が3年ぶりに首位を獲得。農業課題や環境問題など、社会課題への取り組みが高評価を受ける要因となったと推測される。

【首都圏編】各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学（49項目：ビジネスパーソンベース）

　2020年度は新型コロナウイルスの流行により、大学は遠隔授業など非対面方式での授業が求められる年となった。前代未聞の事態に各校が試行錯誤するなか、上位校はその取り組みが評価され、調査結果にあらわれることになった。

首都圏編大学ブランド総合力上昇ランキング