デロイト・トーマツ・グループのスポーツビジネスグループは、Jリーグに所属するJ1、J2、J3全クラブを対象に、経営面から分析した「Jリーグマネジメントカップ 2019」を発表した。その結果、J1は浦和レッドダイヤモンズ、J2はV・ファーレン長崎、J3はギラヴァンツ北九州がそれぞれ首位となった。
「Jリーグ マネジメントカップ」は、デロイト・トーマツが14年から発行しているランキングで、今回が5回目。20年7月に公表された55クラブの19年の財務情報などをもとに、「マーケティング」「経営効率」「経営戦略」「財務状況」の4つの視点で分析した。ランキングはそれぞれの指標となる計13のKPI(重要経営指標)を、J1、J2、J3の部門ごとに数値化し集計したもの。
J1首位の浦和は、経営戦略分野で1位を獲得。2位の川崎フロンターレとわずか1ポイント差で2年ぶり4度目の優勝となった。浦和は入場料収入で川崎に倍近くの金額差をつけるほど、スタジアムに足を運ぶ熱心なファンが多い点が特徴。コロナ禍により各チームの集客が厳しいなか、スタジアム外でもサポーターに後押ししてもらえる仕組みを、いかに作るかが喫緊の課題となっている。
J2首位の長崎は、マーケティング分野、財務状況分野で4位、経営戦略分野で1位タイとなったものの、経営効率分野では12位と課題を残した。20年はジャパネットたかたの創業者でもある高田明社長が退任し、後任に高田氏の長女である高田春奈氏を就任させている。Jリーグ唯一の女性社長のもと、経営効率分野をいかにして改善していくのか。今後の動向に注目が集まっている。
J3で首位となった北九州は、マーケティング分野、経営戦略分野、財務状況分野で1位、経営効率分野で2位と全分野で好成績を収め、18年に続いて2連覇を果たした。19年のシーズンは、リーグ順位でも首位を獲得。デロイト・トーマツは「取り組んできた組織再編とマインドチェンジというビジネスマネジメントの施策の効果が具体化し、フィールドマネジメント面にもそれが波及した」と分析している。
20年のシーズンは、新型コロナウイルスの影響により、スポンサー収入や入場料収入の確保に不安を抱えるクラブが多い。各クラブには、コロナ禍における新たな収益源の確保が求められている。
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