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今後はメタバースが主流? 総務は今、多様化するコミュニケーションツールをどう使いこなすべきか「総務」から会社を変える(1/3 ページ)

» 2022年04月08日 05時00分 公開
[豊田健一ITmedia]

 コロナ禍はなかなか「完全終息」といかないようだ。働き方も、出社前提ではなく、在宅勤務が主体のハイブリッドワークが定着するとみられる。むしろ、そのような制度を取り入れておかないと、働き手から「選ばれない企業」となり、長期的な競争力の低下を招きかねない。

 そこで気になるのが、この2年で多くの企業が直面していた「コミュニケーション」に関する課題はどうなるのか、という点である。雑談が減った、気軽に相談できない、指示ができない――このような課題である。

 筆者は、「メタバース」がヒントになると感じている。B2C領域では既に大きな盛り上がっており、この波がB2B、そして企業内のコミュニケーションにも波及する例も目にするようになってきた。専用機器を着用し、VRで会議をしている企業もある。その没入感たるや、リアルでの会話とそん色ない、とのことである。

画像はイメージ、出所:ゲッティイメージズ

 リアルのコミュニケーションから始まり、従来使われていた電話、FAX、メール。そして、コロナ禍により脚光を浴びた、オンライン会議やバーチャルオフィス。さらにメタバースも加わるとなると、コミュニケーションは多様化の時代に突入したといえる。

 そうなると必要なのが、コミュニケーションに関するリテラシーだ。総務としては、自分の組織、そして用途に応じて適したコミュニケーションツールを選択するリテラシーと言い換えることもできる。今回は、このコミュニケーションリテラシーについて考えたいと思う。

そもそもコミュニケーションって?

 コミュニケーションリテラシーを考える上で、まずは「そもそもコミュニケーションとは?」について確認する必要がある。

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