お金かかっても「愛犬と一緒に旅行したい」8割超 ペット同伴の需要高くペットも家族の一員

» 2022年04月20日 11時40分 公開

仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 手作りペットフード「ココグルメ」の販売などを手掛けるバイオフィリア(東京都目黒区)は、大都市での「Go To トラベル」や県民割、ブロック割再開に向け、イヌの飼い主568人を対象に「愛犬との旅行に関する全国調査」を行った。観光場所が制限されたり旅費が高くなったとしても愛犬を旅行に連れて行くと答えた割合は、80%を超えた。

バイオフィリアは「愛犬との旅行に関する全国調査」を行った(画像はイメージ)
愛犬を旅行に連れて行きたいか?(出所:リリース、以下同)

 「旅先選びに愛犬を連れて行けるかどうかを考慮する人」は92%、「観光場所を制限されても愛犬を旅行に連れて行きたい」と答えた人は81%、「旅費が高くても旅行に連れて行きたい」と答えた人は84%だった。旅行の計画に愛犬の存在が大きく影響している人が多いことが分かった。

愛犬を旅行に連れて行きたい理由、行きたくない理由

 「愛犬を旅行に連れて行きたい理由」で最も多かったのは、「家族だから」が89%、次いで「愛犬との思い出を作りたい」が80%、「愛犬に色々な経験をさせてあげたい」が66%で、家族同然の存在であることがうかがえる。

愛犬を旅行に連れて行きたい理由

 一方で「連れて行きたくない・行けない」理由は、「環境の変化が愛犬のストレスになる」が68%、次いで「旅先で連れて回れない」が33%、「他の人の迷惑になるのが心配」が28%と、ここでも愛犬を考慮しての判断が目立った。またイヌ連れでの旅行による不便さも難点となっているようだ。

愛犬を旅行に連れて行きたくない・行けない理由

愛犬1頭にかけられる旅費は?

 愛犬1頭にかけられる旅費を尋ねたところ、最も多かったのは「1万円未満」で41.9%、次いで「3万円未満」が37.1%、「5万円未満」が10%だった。

愛犬との旅行で掛けられる費用はいくらですか?

 ペットフード協会の「21年全国犬猫飼育実態調査」によると、コロナ禍以前の2019年と21年を比べると、新たにペットを飼い始めた世帯は、イヌが22%増加、ネコが18%増加。新規飼育頭数もイヌ・ネコともに増加した。新型コロナウイルス感染拡大による生活様式の変化が関係しているとみられている。

 また、矢野経済研究所が21年4月に発表した「ペット関連総市場規模」では、日本のペット市場規模の拡大が見られ、19年の1.57兆円から22年は1.68兆円 (推計)と7%の増加予測となっている。一頭あたりの年間支出も、19年の30万6801円から21年は34万5572円と12.6%も増加している。

 ペットを家族の一員と考える人が増えており、人とともに行動できるサービスの拡大が求められているようだ。

 今回の調査は、ペットフード「ココグルメ」の定期購入ユーザーを対象にインターネットで行った。期間は3月28日〜4月5日、有効回答数は568人。

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