消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
オープンワークは、「新卒入社してよかった会社ランキング 2022」を発表した。同社の口コミサイトに投稿された企業評価を集計し、ランキングを作成した。若手社員が「新卒入社してよかった」と感じている企業にはどのような特徴があるのだろう。
新卒入社してよかった会社ランキングの1位は外資系コンサルティングファームの「ベイン・アンド・カンパニー」だった。他にもマッキンゼー・アンド・カンパニーやボストン・コンサルティング・グループなどコンサルティング会社が多数ランクインした。
同社は「コンサルティング業務を通じてキャリアの早い段階から高いスキルを得られる環境は『おすすめできる』理由につながっているのではないか」と分析した。
回答者からも「自己成長の実感が強くある。どこに転職するにも生きるポータブルスキル(分析、仮説思考、コミュニケーション力など)を培うことができる」「20代、特に新卒にとって、この会社ほど成長できる環境はないと思う。平均3カ月でプロジェクトを変わっていくため、その度に新しい業界・業務をすることができる」など、成長を実感する声が上がった。
2位は経済ニュースメディア「NewsPicks」などを運営する「ユーザーベース」、3位は大和ハウスグループの「コスモスイニシア」、4位は「グーグル」、5位は「三井不動産」と続いた。
TOP30にランクインした企業の口コミには、納得感のある組織カルチャー、若手でも裁量があり活躍を応援してくれる風土、社員の人柄や風通しの良さといった「心理的安全性」を評価する声が多く見られたという。
同社は「入社してからもリアリティー・ショックが少なく、納得感を持って仕事に打ち込める環境が評価される傾向があった。転職が前提となってきている労働市場において企業が学生や若手社員から選ばれるには、自身のスキルアップやキャリアアップにつながると実感できる成長環境を整える必要があるだろう」とコメントした。
調査は2015年以降に新卒入社した社員の回答12万2981件を対象に実施した。
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