ダイヤモンド・ヒューマンリソース(東京都文京区)は4月19日、2023年3月卒業(修了)予定の大学生、大学院生を対象に「就職先人気企業ランキング調査」の結果を発表した。
文系男子では「伊藤忠商事」が3年連続で1位を獲得した。2位は「三菱商事」、3位は「三井物産」とTOP3を商社が占めた。また、6位に「丸紅」、9位に「住友商事」がランクインするなど、総合商社が高い人気を集めた。
同社は「総合商社は、ワクチン接種の進展による経済活動再開や、ウクライナの情勢不安による資源・エネルギー価格の上昇を背景に、歴史的な高水準で業績が推移している。22年3月決算では、大手7社が過去最高の純利益を見込んでおり、人気に拍車が掛かっている」とコメントした。
大手金融機関は4位に「東京海上日動火災保険」、5位に「三井住友海上火災保険」、6位に「大和証券グループ」など、TOP10に5社がランクインした。文系男子では、TOP10に総合商社、大手金融機関が集中した。
このほか「森ビル」(12位)を筆頭に「野村不動産」(13位)、「三井不動産」(14位)、「三菱地所」(17位)と不動産デベロッパーも人気を集めた。
文系女子の1位も「伊藤忠商事」だった。2位は「東京海上日動火災」、3位は「丸紅」と続いた。文系女子でも総合商社が人気を集め、TOP10に5社ランクインした。
女性推進積極企業が上位にランクインしている。3位の「丸紅」はダイバーシティー&インクルージョンの一環として、21年1月に「総合職の新卒採用に占める女性の割合を現状の2〜3割から、24年までに4〜5割程度に引き上げる」と社長自ら宣言。実際に22年卒入社実績は4割に迫る。こうした積極的な取り組みが女子学生に浸透し、前年12位から大きく順位を上げたのだと予想される。
一方コロナ禍の影響をダイレクトに受け人気が下降していた旅行・航空業界は、採用再開を受けて「日本航空」が前年100位から38位、「JTB」が104位から48位と順位を戻した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング