消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ペットの猫の変化を見守るカメラ付きトイレ「Toletta(トレッタ)」を手掛けるトレッタキャッツ(神奈川県藤沢市)は、猫を飼っている全国の20〜69歳の男女500人を対象に「猫の疾患に関する調査」を実施した。猫が泌尿器疾患にかかりやすいことを認識している人は71.6%に上る一方、このうちの84.9%が「病気のサインの見分け方が分からない」と回答した。
「泌尿器疾患にかかりやすいことを知っている」と回答した人に、病気のサインの見分け方が分かるか尋ねたところ、「見分け方があることを知らなかった」が44.1%、「見分け方があることを知っていたが、具体的な方法は知らなかった」が40.8%となり、合わせて84.9%が病気のサインの見分け方を分かっていなかった。
その一方で、動物病院の受診頻度は「1年に1回未満」と答えた人が39.8%を占め、受診頻度が少ないことも判明した。
自宅で飼っている猫がおしっこをする回数や量を確認できているか聞くと、「確認できている」と答えた人は18.2%にとどまり、「あまりできていない」は22.0%、「できていない」は15.2%だった。確認ができていない人に理由を聞いたところ、「回数や量の多さ、少なさの判断ができない、分からない」が最も多かった。
調査結果を受けて、ペンシルバニア大学の博士研究員で獣医学博士の吉本翔さんは「猫は泌尿器系の病気にかかりやすく、病気のサインとして、おしっこの回数量・様子に異変が生じることが多いが、飼い主にとってその異変に気付くことは決して簡単なことではない」と指摘。
その上で「猫は人間と比べて歳をとるスピードが早いので、人間に換算すると数年に1回しか病院に行かないことに相当する。特にシニア期の猫では、何らかの病気に患っている可能性は高まるので、定期的に健康診断を受けることを心がけてほしい」としている。
調査は、猫を飼っている全国の20〜69歳男女を対象に、4月にインターネットで行った。有効回答数は500人。
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