近年、私鉄も含め、鉄道各社ではコスト削減の一環として回数券を廃止するケースが相次いでいる。紙の切符の発行自体はもちろん、券売機や改札機の維持管理などに多額のコストがかかるためだ。
私鉄では阪神電鉄や京阪電鉄などが普通回数券の販売を既に終了している。JR各社では、JR西日本が21年9月末にICカード「ICOCA」利用圏内を対象に、普通回数券の販売を終了。JR東と同様、ICカードでのポイント還元に切り替えた。JR九州も一部区間を除き、販売を終了した。JR東海はネット予約の利用が拡大しているとして、一部の自由席を除き、3月末で新幹線対象の回数券の販売を軒並み終了した。
記事執筆時点で、JRで普通回数券が残っているのはJR北海道とJR四国。2社は取材に対し「引き続き販売する。現時点で販売終了の予定はない」と回答している。
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