消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
女性向け転職サイト「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンター(東京都港区)は、女性会員677人を対象に「職場のハラスメント」調査を実施した。何らかのハラスメントを感じたことがあるという人に、誰から感じたか聞いたところ、1位は「上司」(85.8%)だった。
次いで「同僚」(39.8%)、「社長」(14.9%)だった。他に「グループ会社の社員」や「客」などもあった。
次に、ハラスメントについて誰に相談したか尋ねた。相談した人1位は「同僚」(37.1%)、2位は「誰にも相談していない」(30.2%)。3位は「知人・友人」(29.6%)だった。
他に「派遣会社の営業担当」や「労働基準監督署」などの回答もあった。
誰かに相談して状況が改善したか尋ねたところ、「改善した」が5.2%、「やや改善した」が12.9%となり、合わせても2割に満たず、「改善しなかった」は81.9%を占めた。
「改善しなかった」を選んだ人にその後どうしたか聞いたところ、1位は「我慢した」(50.3%)、2位は「退職した(退職予定)」(41.1%)、3位は「転職した(転職予定)」(26.9%)となった。
職場でハラスメントが起きる原因について聞いた。1位は「個々人の価値観の違い」(74.0%)、2位は「世代による価値観の違い」(66.3%)、3位は「ハラスメントへの理解不足」(51.3%)だった。ハラスメントを起こす側の意識や知識不足に問題があると考えている人が多いことが分かった。
また、ハラスメントをなくすために必要だと思うことを尋ねたところ、1位は「上司の理解、対応力」(68.5%)、2位は「相談しやすい窓口の整備」(63.2%)がそれぞれ6割に上った。3位は「ハラスメントに関するガイドラインの作成・周知」(43.7%)、4位は「ハラスメントに関する研修の実施」(43.1%)が続いた。
その他、「労働基準監督署の指導」や「人事の定期的なフォロー」など、第三者による指導やサポートが必要だと感じている人が多かった。
調査は「女の転職type」会員677人を対象に、3月28日〜4月8日にインターネットで行った。
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