日本ではしばらく、コロナ禍が続きそうな気配ではあるが、「たとえコロナ禍が終了してもホテルでの推し活需要はなくならない」と多田さんは予測する。
「コロナ禍が終了した場合、コンサートやイベントが再開され、遠征でのホテル利用が増えるはずです。そのときに推し活プランがあれば、それを選ぶ人は絶対にいるでしょうし、むしろ推し活プランの需要は増えるのではと予想しています」(多田さん)
さらに、今後は「作品やキャラクター、アイドルとコラボレーションした推し活プランが広がるのではないか」とも。
「これまでは、ポップアップショップや展示会などで作品やアイドルの世界観を体験していましたが、今後はホテルでそういった世界観を楽しめる部屋が増えるのではないかと。2021年にディズニーアンバサダーホテルで、スマートフォンゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』をテーマにした部屋が発売されたのですが、周囲の友人たちから『泊まりたい』と大反響でした」(多田さん)
調べてみると、こういった実例は、ほかにも多数あった。アニメとのコラボレーションをテーマにしたコンセプトホテル「EJアニメホテル」のほか、すでに終了しているが、ホテルニューオータニでは、アニメ『鬼滅の刃』とのコラボレーションプラン、サンシャインシティプリンスホテルでは、アニメ『七つの大罪〜憤怒の審判〜』とのコラボレーションプランを販売していた。
コロナ禍で変化しつつある「推し活」の経済効果に期待したいところだ。
クラファンで3億6000万円を集めた製品は、なぜ謝罪に追い込まれたのか
『サザエさん』『ドラえもん』『ちびまる子ちゃん』『クレヨンしんちゃん』――最も高い家に住んでいるのは? 査定してみた
日本では「苦戦」しているのに、なぜ米国のラウンドワンは「コロナ前」以上なのか
なぜ吉野家は「炎上3連チャン」をやらかしたのか わずか1カ月半の間に
知床遊覧船のような「観光ブラック企業」は、どのような特徴があるのか
真っ先に変えるべきは日本人の「思考」 オードリー・タンが貫く「透明性」と「多様性」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング