近畿日本鉄道は5月17日、2024年秋に新型一般車両を導入すると発表した。同社は、昭和40年代に製造した約450車両を置き換える計画を進めており、一般車両の導入は2000年以来24年ぶり。投資額は設計費などを除き約84億円で、4両×10編成の計40両を新造し、奈良線、京都線、橿原線、天理線へ投入するとしている。
外観デザインは、近鉄伝統の赤色をより鮮やかにすることで新しいイメージを創出。内装には、花柄の座席表布や木目調の壁を使用するとしている。
「ご利用いただくあらゆる方々に使いやすく、お客さまと地球環境に優しい車両」をコンセプトに、座席はロング・クロス転換シート(L/Cシート)を採用。車内の混雑度に応じて、最適なシート配置に切り替えて運行する。また、ベビーカー・大型荷物対応スペースを、1両あたり2カ所に導入する予定だ。
また、防犯カメラのほかに、乗務員と通話可能な車内通報装置を設置。転落防止幌やホームとの段差の低減、多言語対応の大型液晶ディスプレイ設置など、バリアフリー対応にも重点を置き、使いやすい車両を目指すとしている。
その他、新型の制御装置を採用することで、従来車両比で消費電力を約45%削減し、車内照明や前照灯にLED照明を採用して省エネルギー化を進めるとしている。
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