消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
マイナビ(東京都千代田区)は、運営する転職情報サイト「マイナビ転職」で「2022年4月度 正社員の平均初年度年収推移レポート」を発表した。正社員の初年度平均年収は454.7万円で、職種別では「ITエンジニア」が555万円でトップであることが分かった。
4月の正社員の初年度年収は平均454.7万円となり、18年以降増加し続けている。22年に入ってからは特に、経験者求人の年収が増加していることが分かった。
職種別に初年度の平均年収を見ると「ITエンジニア」が555.0万円と最も高く、次いで「コンサルタント・金融・不動産専門職」で549.6万円、「企画・経営」で519.4万円となった。
前年平均と比較しても、22年(1〜4月)の平均の増加額が高くなっているのは同3職種で、企業の高度専門職人材への採用ニーズの高まりがうかがえる結果となった。
エリア別での4月の平均初年度年収は「関東」が最も高く470.5万円、次いで「関西」が440.4万円、「東海」が437.4万円と続いた。「関東」の経験者求人の初年度年収は547.3万円となり、最も低い「甲信越・北陸」の456.9万円と比較すると90万円以上の差が出た。
4月の正社員求人数は、18年平均を100%とした場合、22年に入り120〜130%の水準で推移している。
また、掲載求人の募集比率も、未経験者求人が66.4%、経験者求人が33.6%と、コロナ前より経験者求人比率が高めの傾向で推移している。
22年(1〜4月)平均で、求人数が最も伸びている職種は「ITエンジニア」で177.9%だった。次いで「建築・土木」(1621.1%)、「企画・経営」(158.5%)となった。コロナ禍の影響を大きく受けた飲食関連の職種「販売・フード・アミューズメント」も22年(1〜4月)平均では、コロナ前の約9割の求人数まで回復した。
調査は「マイナビ転職」に掲載された正社員の求人情報、応募数から集計した。対象は全国47都道府県、期間は4月1〜30日。
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