エンジニアの開発言語別の平均年収 3位「Perl」、2位「R」、1位は?パーソルキャリアが分析

» 2022年06月09日 11時54分 公開
[ITmedia]

 パーソルキャリアが運営するHR forecasterは、ITエンジニアの職種やスキルに応じた平均年収に関するデータを発表した。開発言語別の平均年収を見ると、1位はSAP製品の開発言語である「ABAP」で、661万円となった。2位はデータアナリスティクスや統計解析で活用されている「R」(656万円)、3位は大規模配信システムなどで活用されている「Perl」(630万円)だった。

パーソル 開発言語別の平均年収1位はSAP製品の開発言語「ABAP」(写真はイメージ)
パーソル 開発言語別の平均年収ランキング(HR forecaster調べ)

 職種別平均年収の1位は、IT戦略の策定やその実現などを担うITコンサルタントで、752万円だった。次いで、企業のサイバーセキュリティに対応するセキュリティエンジニア(675万円)、IT企業の売上に大きく影響するプリセールス(670万円)と続く。

パーソル 職種別平均年収ランキング(HR forecaster調べ)

 職種とスキルを組み合わせた平均年収は、ITコンサルタント×グリッドコンピューティングが1066万円で1位となった。次いで、セキュリティエンジニア×ラインマネジメント(863万円)、社内情報システム(社内SE)×IFRS(841万円)と続く。

パーソル 職種×スキルの平均年収ランキング(HR forecaster調べ)

 学びたい(強化したい)プログラミング言語を尋ねたところ、32.8%がPython(平均年収ランキング16位:590万円)と答えた。その他、Java(平均年収ランキング18位:573万円)、JavaScript(平均年収ランキング31位:561万円)が上位を占めた。

パーソル ITエンジニアが学びたい(強化したい)プログラミング言語(HR forecaster調べ)

 学びたい言語は、今後の需要が見込まれる言語がランクインする傾向にある。一方で、平均年収が高い言語は以前からニーズが高く、経験や知識が豊富なエンジニアが多いため、学びたい言語と年収の高い言語の順位に乖離が生じたと考えられる。

 データは、同社が運営する転職サービス「doda」の100万件以上の転職統計データを活用して作成した。

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