ふるさと納税で現金付与のキャシュふる、早くも全額返金 自治体からは「無関係」

» 2022年06月09日 17時19分 公開
[ITmedia]

 「ふるさと納税で現金がもらえる」と銘打った、DEPARTURE(東京都新宿区)の「キャシュふる」。6月8日にサービスを開始したが、早くも利用したユーザーに対して、違約金込みで全額返金となった。

 「当サイトの寄付予定先に特定の自治体名を記載したことで、あたかも弊社が同自治体と提携しているものと誤解をさせて、弊社サービスをご利用頂いた方がいらっしゃる可能性を鑑み、以下の通り、ユーザー様に対して全額ご返金いたします」(DEPARTURE)

サービス開始2日目で全額返金

 キャシュふるは、ユーザーのふるさと納税を代行し、返礼品の受領権を他社に売却。その代金をふるさと納税を行った人に支払うことで、結果的に「ふるさと納税で現金がもらえる」仕組みを実現することをうたっていた。

 8日に募集を開始した第1号では、募集した300万円分に早々に到達。しかし、予定寄付先として挙げていた佐賀県上峰町、新潟県魚沼市、宮崎県宮崎市などから、「キャシュふると当市は関係ありません」というアナウンスが出るなど、混乱が生じていた。

予定寄付先として挙がっていた新潟県魚沼市は「無関係」だとアナウンス

 キャシュふるでは、記載した自治体に対するお詫びをサイトで掲載したほか、1号募集に入金したユーザーに対し返金を行う。9日10時までに着金した人については、入金額に加えて違約金20%、10時以降の人については振込手数料1000円を加えて返金する。

 「決済方法などのご要望も合わせて、より良いサービスにした上でリスタートを目指します」としており、サービスの継続は目指す方針だ。

キャシュふるの仕組み

【訂正:6/10 サービス名が誤っておりました。正しくは「キャシュふる」です。お詫びし訂正いたします。】

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