新型コロナの流行前と後で日本に対する印象が変わったか尋ねた。東南アジアでは「とても良くなった」「良くなった」の回答率が高く、中でもインドは合わせて52.2%と、唯一50%を超えた。対して「とても悪くなった」の回答率が最も高かったのは韓国で、16.9%だった。
日本への印象が「とても良くなった」「良くなった」と回答した理由は、ほとんどの国で「日本在住者の感染症防止に対する取組」が評価される結果に。韓国では、良くなった理由だけでなく、悪くなった理由としても「感染時のケア」の割合が高くなった。
訪日意欲に関する調査では、中国、台湾、香港で「すごく行きたい」「行きたい」の回答が多く、いずれも70%前後となった。対して19年の訪日者数2位の韓国は「全く行きたくない」の回答率が調査国の中で3位(19.1%)と、東アジアの中でも訪日意欲には差があることが分かった。
なお、「全く行きたくない」との回答が最も多かったのは、19年の訪日客数が5位の米国で23.9%。同国は「すごく行きたい」「行きたい」の合計値32.3%と最も少ない結果に。同社は「政府は国際的な人の往来に寛容な姿勢を示しているが、訪日客数回復までに時間がかかると予測できる」と指摘している。
「行きたくない」「全く行きたくない」と回答した理由では、「入国時/出国時の手間(隔離期間)」が全体的に多く、欧米圏では「医療体制」への不安があることが分かった。「入国時/出国時の手間(隔離期間)」は今後状況が変わることが予想できることから、同社は「正しい情報発信に努めることで、行きたくない理由を払拭することができると考える」コメントしている。
対象の国と地域のサンプル数は、韓国(204)、中国(310)、台湾(200)、香港(204)、タイ(203)、インドネシア(205)、インド(207)、米国(202)、オーストラリア(200)、英国(201)。調査期間は4月15日〜5月31日で対象の国と地域に住む18歳以上の男女を対象とした。
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