リクルートが3月に発表した「住みたい街ランキング2022(首都圏版)」。ここ10年近くは横浜、吉祥寺、恵比寿がトップ3を独占していたが、今回の調査では大宮が3位にランクイン。恵比寿が4位に転落したことが話題になった。
なぜ、恵比寿は今回、4位に甘んじることになったのか。リクルートSUUMO編集長の池本洋一氏は2つの理由があると指摘する。
「住みたい街ランキングは街の魅力を問うランキング。恵比寿は飲食店の集積が魅力ですが、緊急事態宣言以降外食できない期間が続き、それがマイナスに働きました。
もうひとつ、これまで恵比寿に投票してきたのは地元の人ではなく、郊外の離れた場所に住んでいる人でしたが、今回のランキングでは地元に投票する人が増え、そのために票を伸ばすことができなかったと考えています」
地元への投票が順位を押し上げた好例が昨年の4位から3位に浮上した大宮、8位から5位になった浦和だ。投票した人の8割近くが埼玉県民で、地元から支持されて順位が上がった。千葉県でも地元に投票する人が増加した結果、船橋(22位から15位)、流山おおたかの森(39位から16位)などがこれまでの最高順位にランクアップしている。
一方で東京都の得票シェアは18年以降で最少になった。東京都居住の人の東京への投票割合も最少になっており、都民は外へ目を向け、県民は地元を評価したというのが22年の結果といえる。
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