実際、下北沢や自由が丘など過去のランキングでは上位だったものの、現在はいまひとつという街もある。「これらの街では高齢化が進み、カルチャーが今の20代が好むものとずれてきている」と池本氏。
「かつて下北沢は演劇、音楽、古着とサブカルの先端を行く街で、今も下北沢にはライブハウスも劇場も複数ありますが、最近のカルチャーとはちょっとずれている。それがいい、悪いではなく、合わせるべきだとも思いませんが、街も社会も変化する。しかも、街と社会の変化のタイミングは異なることがあり、社会のニーズと街の変化が合致しないこともあり得ます」
小田急線の地下化を機に下北沢で開発が相次いでいるのは、社会と街のずれをチューンアップするためと考えると納得がいく。何もしなければ街は高齢化、硬直化して若い人たちが入る余地がなくなり、面白くなくなる。そこに手を入れることで街を再び選ばれるようにしようというのが開発であり、街づくりによる新陳代謝である。
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