日本玩具協会が主催する「日本おもちゃ大賞2022」のエデュケーショナル・トイ部門で、タカラトミーの読み聞かせスピーカー「coemo」(コエモ)が大賞を受賞した。AI技術を活用し、アプリで登録した家族の声を再現する革新性と、豊富な読み聞かせコンテンツを生かした教育性が高く評価されたという。
coemoは、登録した家族の声を音声合成技術「コエステーション」で再現し、昔話や英語などを読み上げるスピーカーだ。AIがプロのナレーターの感情表現や抑揚を学習し、自然な読み聞かせを実現したという。
東京おもちゃショー2022のブースで、音声を聞いてみたところ、若干のたどたどしさはあるが、抑揚などの違和感は抑えられていた。2月に18人の子どもを対象に実施した先行体験調査では、67%の子どもが合成音声を支持した。
体験者からは「ほかの読み聞かせアプリには興味をしめさなかったが、ママの声と分かったのか静かに聞いてくれた」「安心感や優しい感じがある」といったコメントが寄せられたという。
子どもからの支持が多い一番の要因は、家族の実際の声をもとに、音声を合成していることだろう。音声の登録も、専用アプリに「おはようございます」「よろしくお願いします」など短文を話しかけるだけで完了する。
45の昔話・おとぎ話と15の音楽や英語といった60のコンテンツをあらかじめ収録している他、単品370円〜で1冊ごとの追加購入も可能。子どもの成長や要望に合わせて、適したコンテンツの読み聞かせを提供する。
加えて、coemoは、ベッドサイドライトの機能も併せ持っている。実演担当者によると、「これまでご家族が読み聞かせをやる際は、どうしても明るい部屋でやる必要があった。しかし、coemoは暗い部屋でも読み聞かせができ、子どもがそのまま寝てくれるといった寝かしつけの側面もある」という。
9月29日に発売を予定しており、現在は公式Webサイトで予約を受け付けている。
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