6月16日に開幕した東京おもちゃショー2022。その会場の一角に、陽気な雰囲気で盛り上げる集団がいた。バイバイワールド(東京都品川区)の拍手ロボット「ビッグクラッピー」だ。人間さながらの流ちょうな拍手とトークをこなし、時には歌っている。コミカル見た目とパフォーマンスのレベルの高さから、会場を行き交う多くの人が思わず足を止めていた。
ビッグクラッピーは、拍手と掛け声でその場を盛り上げるロボットだ。電源を入れると、5秒で起動。シチュエーションを選択すれば、人感センサーで人を感知するたびに拍手し、話す。500種以上の発話が可能な上、無料のスマホアプリと連動すれば、1つ10秒以内のせりふや拍手のリズムを最大5つまで登録・カスタマイズ機能も搭載している。
同社担当者によれば、「その名の通り、拍手のクオリティーにこだわっています」という。人間の肌に近い感触のやわらかい素材を使用し、人間の拍手に近い音を再現。これには、大学時代に拍手の研究を行っていた代表の経験が生きているという。
展示会や会社など、10のシチュエーションに標準対応するビッグクラッピー。コロナ禍においては、特に携帯ショップからの注文が相次いでいるという。「これまで店頭で行っていた人による呼び込みが、非接触・非対面を理由にできなくなってしまいました。そのピンチヒッターとしてご注文いただいています」(同社担当者)。
ビッグクラッピーの盛り上げ力・集客力の他、カスタマイズ機能で、乗り換えや新規契約などキャンペーン告知、来客対応の文言を登録できる点が、高く評価されているという。
2023年には、ベイビーな拍手ロボット「ベイビークラッピー」の発売を予定。テーブルなどに置きやすい小型サイズで、利用シーンのさらなる拡大を図る。
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