地上波が映らないテレビが売れている。ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルHDが昨年12月に発売した「ネット動画専用スマートTV」は、累計で1万3000台以上を販売。エディオンのオリジナルチューナーレステレビは、先行予約販売を始めた6月17日当日中に50台全てが完売した。なぜこれほど地上波が映らないテレビが売れているのだろうか。
最大の要因は、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスの急拡大だ。スマホ情報サイト「Appliv TOPICS」の調査によれば、45.5%が定額制動画配信サービスを利用しており、YouTubeなども含めれば、生活の一部になったと言っても過言ではない。
また、テレビ離れに歯止めをかけるべく、民放公式テレビ配信サービス「TVer」は、4月11日から地上波で放送するテレビ番組をネットで同時配信する「地上波リアルタイム配信」を解禁。その他、各社は見逃し配信やネット配信を開始している。こういったテレビ離れを止める施策が、皮肉にもチューナーレステレビで地上波の番組が見れる状況を作り出したのだ。
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