青色のコチョウランが登場、開発期間は17年世界初

» 2022年06月27日 13時23分 公開
[秋月かほITmedia]

 石原産業(大阪市)は6月下旬に、青色コチョウラン「Blue Gene(R)」(ブルージーン)の販売を開始した。同社によると、青色のコチョウランは世界初だという。

photo 青色のコチョウラン「ブルージーン」の販売が開始された(以下プレスリリースより)

ブルージーンの概要

 ブルージーンは同社が2005年に研究を開始し、17年の歳月を経て発売に至った。元々青色色素(デルフィニジン型アントシアニン)をつくる遺伝子(青色遺伝子)を持たない植物種であるコチョウランに、ツユクサの青色遺伝子を組み入れ、今までの品種にない花色を実現した。

 遺伝子組換え花きであるため、開発後も国内の生物多様性に影響がないことを証明する試験、調査などを実施。21年に日本国内の承認(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律第4条第1項の規定に基づく第一種使用規定の承認)を取得し、22年6月に発売する運びとなった。

photo 「ブルージーン」鉢植え

 ブルージーンは3月に東京で開催された「世界らん展2022-花と緑の祭典-」で、初めて一般公開された。その後、5月の「フラワー&ガーデンショウ横浜2022」で開催された「2022F&Gジャパンセレクション」ではグランプリおよび鉢物部門1位、合同で開催された「ジャパンフラワーセレクション2022切花・鉢物部門 春審査会」ではベスト・フラワー優秀賞をはじめとした4つの賞を受賞している。

 同商品は6月下旬から一般販売を開始。首都圏、大阪及び一部の地域の小売店を通じて販売し、その後販売エリアを順次拡大していく。

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