「前任者がやっていたから」と言い訳しない“有能上司”になる方法を教えてくださいマネジャーの悩み(2/2 ページ)

» 2022年07月06日 18時00分 公開
[大槻智之ITmedia]
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リーダーの重要な役割とは?

 「改善しよう」「課題を見つけよう」と思う前に「こうしたい」といったゴールの確認が重要です。その結果、ゴールと現状とのギャップにある課題を見つけることができるのです。つまり、ゴール(目的)を追い求めることでしか課題は発見できないということです。

 そしてこのゴールの理想をより高くすることがリーダーの重要な役割でしょう。理想を高く持つことさえできれば「前からやっているから」とか「先輩が作ったものだから変えることはない」などの思考停止状態に陥ることはありません。

QA 自分磨きこそが課題発見力の強化(写真はイメージ、提供:写真AC)

 また、理想が高くなると自分自身のアンテナも鋭くなってきます。なぜなら現状と理想のギャップを埋めるためのヒントを探し始めるからです。「どこかにヒントないかな?」と思えたらすぐに行動してください。そして、今、自分がいる環境から外に飛び出すのです。ホームでぬくぬくとした環境にいたらヒントなど得られません。まったく別の世代の集まりに顔を出す、別業界の集まりに行くなどアウェーな環境に飛び込めばたくさんの“気付き”があるでしょう。まさに自分磨きこそが課題発見力の強化につながります。

著者紹介:大槻智之

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1972年4月、東京生まれ。2010年3月、明治大学大学院経営学研究科経営学専攻博士前期課程修了。経営学修士。特定社会保険労務士、傾聴アソシエ、採用定着士、ジョブオペ認定コンサルタント、仕組み経営コーチ、500社を超えるクライアントを抱える社会保険労務士法人・大槻経営労務管理事務所の代表社員。採用、目標管理、評価制度、業務改善、経営仕組み化支援までHR全般を手掛ける。人事担当者の交流会「オオツキMクラブ」を運営し、300社(社員総数20万人)にサービスを提供する。


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