7月11日の為替は円安ドル高が進んだ。日本時間9時過ぎに円安が加速し、一時137円前半となり24年ぶりの安値を更新した。11時現在も137円台で推移している。
11日午前にドル円は急速に円安に(TradingView)
先週末8日には、米国で非農業部門就業者数が発表となった。6月の非農業部門の就業者数は37万2000人増え、26万人前後と見られた市場予想を上回った。失業率は引き続き低水準を維持しており、需要の強さを示している。
これにより米景気後退懸念が薄れ、次回の連邦公開市場委員会(FOM)会合でも大型利上げを実施する可能性が高まった。
日米の金利差はさらに開く可能性が高く、このことが円売りを呼んだと見られる。
- 止まらない円安、135円台に突入 6月に入ってから8円下落
円安への動きが止まらない。6月13日朝のドル円レートは、午前10時前後に1ドル135円台まで値下がりした。円相場が135円台となったのは、2002年2月以来、約20年4カ月ぶりとなる。
- 円安加速、136円台に 背後に日本国債ショートの投資家の影
6月14日〜15日に米FRBが決定したFOMCでの0.75%利上げに続き、スイス、英国も利上げを決定。かたや日銀は超低金利政策を維持。ここにきて日本国債売り(ショート)を仕掛ける投資家も。日銀頼みの悪い円安加速への金融政策は通用しきれるか。
- ドル円125円半ばに 6年半ぶりの円安水準
4月11日、ドル円為替は再び急速に円安が進み、125円半ばに至った。2015年8月以来、6年半ぶりの円安水準だ。先週末8日は124円30銭前後だった。11日の1日で1円以上円安になった形だ。
- 2022年後半のドル円相場を展望する
6月10日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)では、市場予想を上回る物価の伸びが確認され、また、6月14日、15日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、大幅利上げによるインフレ抑制姿勢が明示され、多少の景気減速は止むを得ないとの考えが示唆されました。これを受け、三井住友DSアセットマネジメントでは6月20日、ドル円相場の見通しを、ドル高・円安方向に修正しました。
- “ウィドウ・メーカー”の日本国債ショート
高進するインフレに対抗するため主要な中央銀行がタカ派に転じる中、一部の投資家は"超ハト派"の日銀もそれに続くのではないかと考えています。しかし、そうした言葉に惑わされてはいけません。
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