円安への動きが止まらない。6月13日朝のドル円レートは、午前10時前後に1ドル135円台まで値下がりした。円相場が135円台となったのは、2002年2月以来、約20年4カ月ぶりとなる。
(写真提供:ゲッティイメージズ)
日米の金利差が開き続けていることを背景に、円安は進行。1週間前の6月6日は130円前後だったが、7日間で5円変化した。直近1カ月で見ると、5月中は円安の流れがいったん収まったかに見えたものの、6月に入ってから再び加速。5月末の127円台から8円下落している。
直近1カ月のドル円レートの推移(TradingView)
ドルに対する円の価値低下は、直近3カ月で12.8%。6カ月で15.8%、1年で18.3%にも達している。
- 130円台まで円安加速 通貨防衛はもはや”無理ゲー”?
4月28日のドル円相場は、1ドル130円台まで下落し、20年ぶりの円安水準を更新した。きっかけとなったのは日銀だ。今回の金融政策決定会合の結果を公表し、「いまの大規模な金融緩和策を維持」としたからだ。
- ドル円相場は円高に反発か? 為替を動かす要因を考える
急速に円高が進んだドル円相場に反発の兆しが見えている。5月24日のドル円相場は上昇し、1ドル127円前後まで円高が進んだ。4月末から5月頭には、一時131円を超える水準まで円安が進行したが、一服感も出てきた。ではこの後のドル円相場をどう見るか。
- 政府と日銀は円安進行をどう考えているのか
このところ、日本政府と日銀から為替相場に関する発言が相次いでいます。これら一連の発言は、ドル円が3月28日に、一時1ドル=125円09銭水準までドル高・円安が進行したことを受けてのものです。
- ついに129円 円安はいつまで続くのか?
3月に入って始まった円安が止まらない。4月20日には129円30銭まで下落し、1年前の108円30銭と比較すると19%も下落した形だ。特に3月からの下落ペースは著しく、50日ほどで15円(12%)以上も下落している。
- 円安で「約40年ぶりの物価暴騰」、上がり続ける負担への対処法は
急激に進む円安が未だに止まる気配がない。4月13日のドル円相場は、1ドルあたり126.3円台まで急騰した。この度の円安とインフレが、企業の収益性も蝕みつつある。
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